こんちゃっす、どうも、お久しぶりの更新になります。
普段は底辺アルバイターをしております小林です。
今でこそほぼニートに成り下がった僕ですが、かつて大学生だった輝かしい時代がありまして、僅かながらですが、俗に言うオタクサークルに所属していた時期がありました。
そこで期待を抱いたが、希望は抱けなかったというクソしょうもない話なので、特別お話したいわけではないのですが、特に話すこともないので今回はそのことについて語っていこうと思います。
目次
大学のオタクサークルの闇、「げんしけん」とは程遠い実態
大学に入学する前

出典:https://matome.naver.jp/odai/2136867165467909801
高校を卒業し、暇を持て余していた僕はたくさんある大学のオタクサークルの中からどれに入ろうか胸を躍らせながら勘考していた。
なぜここまでオタサーに入ることを楽しみにしていたのか、それは紛れもなく大好きな漫画『げんしけん』の影響であることは間違いない。もちろん真っ先に「現代視覚文化研究会(略してげんしけん)」に入ろうと思ったが、どうにもウチの大学はげんしけんがないらしいので断念。(ある大学の方が少ないです)
今でこそ全く興味がなくなってしまったが、僕は高校時代だいたい年間1500〜2000冊ほど漫画を読んでいたということもあり「漫画研究会」に入ることを選択。
僕の地元は田舎だったので、きっと都会の洗練されしオタクたちは強いだろと思っていたし、その精鋭たちの力量を知りたくてウズウズしつつも、寿司以上にエロゲざんまいな春休みを送り大学入学を待ち構えていました。
ついに大学に入学
ついに大学に入学した俺氏。美大でサブカルチャーを扱った講義が多くあるのが特徴なので、アニメーションの歴史に関する授業を受けることに。
その授業の初回で「週にどのぐらいアニメを見ているのか」という軽いアンケートを200人ぐらいに取った結果、なんと30話以上見ていたのは4人しかいない。
ちなみに僕の春休みは1週間ほど家から一歩も出ずにアニメを見続けていたこともあったので、だいたい150話は確実に見ていた。これにはカルチャーショックのようなものがあり、そこからなんとなく嫌な空気を感じつつもメインの漫画研究会の新歓コンパを待つことに
漫画研究会の新歓コンパ

出典:http://dechisoku.com/archives/1071037076.html
漫画研究会の新歓コンパでは、どうやらイラストを描いた紹介文を持参することが参加条件らしかったので、
僕はたまたま実家から持ってきた漫画「風の谷のナウシカ」の5巻の表紙絵を参考にしたイラストに「ARIAが好きです」という無難な紹介文を記載。
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本当は「金色のガッシュ、めぞん一刻、MASTERキートン、スラムダンク、I”s」とか書きたかったし、マイナーな短編漫画や「押見修造や水上悟志」などの好きな漫画家のことも描きたかったのだが、場違い感が半端なさそうだからやめておいた。結果的にそうでなくても場違い感がすごかったのだから書かなくて良かったと本当に思う。
そして期待と競争心に胸を膨らませながら新歓コンパの会場に向かい、近くまで来ると同じく1年生っぽいオタクがイラストを描いた紙を持ってウロチョロしている。
ぼく「あの、ひょっとして漫画研究会の新歓に?」
オタク「ソース」(そうです)
どうやら芸術学部ではないそうだが、拙い絵でロボットが描かれていた。それが驚くことに『装甲騎兵ボトムズ』にでてくるAT(兵器)スコープドックだったのを覚えている。
それを指摘するとよく分かったなぁと驚いていたが、実を言うと僕も「高橋良輔」監督のアニメは『ボトムズ』しか見たことがなかったから、危うくにわかバレするところだった。しかしやっぱりコアなアニメファンもいるもんだなぁと思いつつ会場内へ足を踏み入れる。
新歓コンパ

まず会場に入って一番最初に驚いたのは人数が多いということ。ざっと60人ぐらいはいる。これは美大だからと言うのもあるのが、もう既にこの時点で『げんしけん』とは程遠いという事実。
そして描いてきたイラスト紹介文を食事をしながら全員で回し読みをするという流れだったが、回ってきた紹介文の書かれた紙を見ると驚きで、全員(10割)が漫画に関して書いていないのだった。
どう言うことかというと、「漫画」とは名ばかりで、好きな要素(フェチ)や好きな声優など、なんでもありな自己紹介カードだった。
女性で「ち○こ」が好きです。と紹介文に書いている人までいるし、顧問の先生もそれを見て微笑んでいた。ヤバイ。突っ込みどころが多すぎてどこをどんな風に言語化すればいいのか分からないけど、とにかくヤバかった(伝われ)。
しかも1番謎なのがポケモン率の高さで、だいたいの人が自己紹介文に「好きなポケモンは〜」と書いてあるし、
なぜか口頭の自己紹介のシメにも「ちなみに好きなポケモンは〜」と付け加える気持ちの悪い流れも見事に出来上がっていた。
ひょっとして僕は大学の闇サークル「ケモナー同好会」の新歓コンパの会場にでも誤って足を踏み入れてしまったのか場内を見渡したが、どうにも会場は間違えていないらしい。そこは寧ろ間違えであってほしかった気もする。
ポケモンはまだしも、女性が好きなもの「ち○こ」ってなんやねん。これはオタク以前に人間性の問題である気もする。
これは僕がコミュ障だからとかそういう問題ではなく、核心に迫るような問題。
つまり例えるなら「この人たち」とは「キメラアント」と「人間」のような絶対に交わらない関係である。

HUNTER×HUNTER 27巻 156ページ 2コマ より引用
「それにしても、このメンバーで2次会のカラオケはキツいなぁ」とか考えていたとき、
ふと腐女子20人以上の輪から、「カラオケの予行練習」と思えるけたたましい呪文が聞こえた。
「ひ~めひめっ、ひめっ、好き好き大好きひめっ!ひめっ!きらきらりんっ☆」
その断末魔を聞いた瞬間、僕はいきものがかりの「帰りたくなったよ」を熱唱したい気持ちに駆り立たされたが、グッと堪えつつも家に帰ることを決意。
厳密に言うと、その後の集会にも何回か出たのですが、やっぱりキツかったのでそのままフェードアウト。
まともなサークル(オタクサークルじゃないだけで、まともではない)にも半年ほど所属していたのですが、こちらも部費を払いたくないのとバイトの時間がもっとほしかったのでフェードアウト。
下の記事でも書いたのですが、思い描いていた華のキャンパスライフ(げんしけん)なんてものはどこにもなく、待ち構えていたものは漆黒の闇そのものでした。
あぁ、オタサーの闇は深い。現役高校生よ、これ豆な。
漫画「げんしけん」は、どちらかと言えば90年代のオタク寄り

「げんしけん」53話より引用
今でこそですが、『げんしけん』の1話がアフタヌーンに掲載されたのは、2002年の6月号なので、あの漫画はかなり90年代のオタクっぽさがでているんですよね。
今は変化が激しい時代にいるので、当時と今ではだいぶ時代背景が異なっているわけです。
そもそも今はネットやスマホなどが普及していて、一般人とオタクの境い目がほとんどない状態なので、「オタク」という単語がそもそも死語である気もします。
だから良くも悪くも『げんしけん』に出てきそうなコアなオタクってのはほぼ壊滅状態にあるわけで、その変わりにミーハーが大量に湧いている印象ですね。(まぁワタクシも後者なのですが)
だからどちらかと言えば「今のオタクや、大学のサークル」なんかは『げんしけん2代目』の方やで
というシメで終わりたかったのですが、あれもあれで結構コアなアニメファン(腐女子)の集まり感があるので、どうやらそういうわけでもなさそうである。
そこはまぁ、描いている人がおっさんやからしゃーないわな。
けれどやっぱり面白い作品なんだよなぁ

げんしけん[2代目]80話より引用
自分の大学生活と比較して辛い気持ちにはなりましたが、悔しくもやっぱり面白い。
この作品は、自分の大学生時代に送りたかったオタクライフを体現してくれるアニメだと思います。そういう見方(楽しみ方)もあるんじゃないかなと割り切って見ることがオススメ。
ちなみに僕はもちろん初代の雰囲気が大好きなのですが、まぁ2代目もあれはあれでアリかな~と思っている口です。ただ、初代だったら入部したいけど、2代目だったら別に入部したくはないというのが本音。
でも「男の娘」大好きなんで波戸ちゃんとお近づきになれるんなら即入部させていただきますッ
まぁつまりまとめると、
「げんしけん」のような大学生活は理想だが、現実のオタサーとは近そうでいてほど遠い、けれどそれとは関係なしに面白い作品だよねっていうしょうもない記事でした。
いや、でもしかし、初代OPの、みんなでコミケ(作中ではコミフェス)に参加したり、部室で楽しそうにゲームやってるの見ると、死にたくなる・・・
SA・RA・BA・悲しみよ大気圏の外へ出ろ!