絵を描いているみなさん、こんにちは。
今回の記事では、僕が今まで使ってきて良いと思った絵を描くときの「グッズ類とデジタル機器」を、感想を交えながら紹介していきます。
主に初心者から中級者にオススメの道具を紹介していきます。
絵に伸び悩んでいるあなたに、ぴったりな便利な画材が見つかればと思います。
あわせて読みたい
目次
絵を描くときに「あると便利」な7つの道具
①ブックスタンド
絵を描くとなると、「参考書、マンガ、写真集」などを模写する機会が多くなります。
手で押さえたり、クリップで挟んだりして模写することも可能ですが、非常に描きづらいです。そこでオススメなのがブックスタンド。
ブックスタンドの良いところは「大きな本(図鑑や画集)」から「小さな本(漫画)」まで、さまざまなサイズの本を立てかけることができ、「傾き具合」まで細かく調整することができるところです。
この実用性の割りに値段も安価でコスパ最強の道具だと思っています。
また、「勉強の参考書や、スマートフォンも立てる」ことができ、絵を描く以外の用途でも使用可能と非常にオススメ。
こんな人にオススメ!・「参考書、写真集、図鑑、漫画」などをよく模写する人
・さまざまな大きさの本をよく読む人
②2本指グローブ
グローブをつければ引っかかりがなくなり、スムーズにペンを動かすことができるようになります。
特に効力を発揮するのはペンタブや液タブで絵を描いているときで、スラスラと線を引くことができます。
アナログで絵を描いているときも手汗で作品が汚れることもなくなり、手も黒くならないのでオススメです。
また、小指の痛みを緩和する効果もあります。※右利き、左利きどちらも対応しています。
一時的なスランプも乗り越えられる!?
「松岡修造」さんが自身の著書『本気になればすべてが変わる(文春文庫)』にて、「テニスコートに入るときには線を踏まないようにしている。スポーツ選手なら誰しもこういうルーティンがある」と発言しています。
実際「松井秀喜選手はバッターボックスに入るときに必ず右足から入り、ウサインボルト選手は十字架のポーズを取ってからスタート」しています。
ちなみに僕にとってのルーティンは手袋をして絵を描くってことなんですよね。ルーティンがあればスランプを乗り越えやすいため、あなたのルーティンにしてみてはどうでしょうか?そういう意味でもオススメできる品です。
こんな人にオススメ!・真っ直ぐな線を引きたい人
・手が汚れたくない人
・左利きで絵を描いている人にも
・モチベを上げたい人
③ぺんてるの消せるカラーシャー芯
多くの絵師が使っているイメージのある「薄い水色のシャー芯」。
人体や背景、動物やロボットなど、何を描くにしてもアタリをつけられるのでオススメできます。これを使うと消しゴムの使用率も減るので、作品も汚れにくくなります。
そしてこの「シャー芯」の特筆すべきところは、スキャンしたときに読み取らないというところです。このシャー芯をアタリで使えば、上に描いた綺麗な線だけをパソコンで読み取ることが可能です。
僕もですが、下書きをアナログで描いている人には向いています。
ちなみに僕がかつて通っていた漫画教室での使用率はかなり高かったです。(小回りとかセリフ配置のアタリにも使えるからだと思います)
文房具屋では売っているお店が少ないので、ネットで購入することをオススメします。
こんな人にオススメ!・初心者~上級者の人
・線の強弱をつけるのが苦手な人
・消しゴムを使う時間を短縮したい人
・下書きをアナログでする人
④ねり消し
アナログの定番画材である「練り消しゴム」。
もはやデッサンを描くときにお馴染みの画材ですが、鉛筆やシャープペンだけでなく「木炭やパステル」など幅広い画材との相性も抜群と汎用性が高い。
「トーン調整、ぼかし」など幅広い用途で使用できるだけでなく、濃い線を薄くすることも可能なので、水色のシャー芯がなくなったときの代打にもなります。
何より練り消しゴムは100円代から購入でき、その割には長期間使うことができるコスパの良さが魅力。
・基本的にアナログで絵を描く人
・さまざまな画材を使ったり、デッサンをする人
⑤トレース台
アナログでイラストや漫画を仕上げたい!という場合に有効なのがトレース台。
自分の作品をトレースして綺麗に仕上げるだけでなく、人の作品をトレースする練習法を行うこともできます。トレースは上達しないという人はいますが、僕は「線の強弱や色の塗り方」を分析することができるのでやるときがあります。
また、「傾斜」を細かく調節できるタイプは、普通に机に置いて描くよりも描きやすいため「作業が捗る&猫背の防止」という効果まで期待できます。
トレース目的でなくても十分に効果を発揮してくれます。
ひと昔前と違い、現在は1000円代で購入できるものがあるので、お金をあまり持ってない人も購入することができます
ただ、「傾斜」が付いていないため、長く使うならば「傾斜と調光機能」が付いているものがオススメです。
こんな人にオススメ!・トレースを使った練習を行いたい人
・アナログでイラストや漫画を制作する人
・姿勢を良くしたい人&作業を捗らせたい人
⑥スキャナー
オールデジタルで作業している人には不要ですが、下書きをアナログで行う人には必須アイテムなのが『スキャナー』です。
ちなみに僕も毎回スキャナーで下書きを読み取ってから、デジタルで仕上げています。
スキャナーには「シートフィードスキャナー」や「スタンドスキャナー」など5種類ほどありますが、基本的にイラスト制作で使われるのは「フラットベッドスキャナ」です。
フラットベッドスキャナは、クロッキー帳に描いたラクガキも、ページを破かずにスキャンすることができるほか、参考書などの厚みのあるものもスキャンしやすいです。
もしかしたら「アナログで書いた作品をスマホで撮ってパソコンに読み取ればいいのでは?」と疑問に思う人がいるかもしれませんが、取り方によって「角度、陰影」が実物と異なってしまうのでオススメできません。
また、スマホで撮影した写真を元にデジタルで処理しようとすると、画像のサイズが大きすぎるため修正に手間がかかります。
そういう点を踏まえて「スキャナー」はオススメの道具です。
こんな人にオススメ!・下書きをアナログで行う人には必須
・参考書などの資料をスキャンしたい人
⑦デッサン人形
「ポーズが思い浮かばないことや、ポーズが思い通りに描けない!」という経験は、絵を描いてる人ならば1度はあることだと思います。
そんな悩みを払拭してくれる便利な道具がデッサン人形です。
デッサン人形は、一般的に描くのが難しいと言われている「フカン」や「アオリ」などの構図も描くときに参考にできて、それらをスマホの写真で撮るとさらに描きやすくなります。
デッサン人形は、「萌え絵体型」のものから「筋肉質な体型」などさまざまなものが用意されているので、自分の描きたい体型の人形を選ぶことができます。
さらに「手だけ、足だけ、顔だけ」のデッサン人形もあり、自分の苦手な部分を購入することも可能です。
近頃では「デジタル3Dデッサン人形」たるサービスが出てきていますが、「アナログのデッサン人形」はデジタルと違い簡単にポーズを取ることができるのが利点です。
ちなみに、可動範囲が拾く、しっかりした作りのデッサン人形だと値段もそれなりになります。(ちょっと前に絵師界隈で話題になったアレも高いですし)
こんな人にオススメ!・ポーズが思い浮かばない人
・ポーズが思い通りに描けない人
・苦手な部分(手や足)がある人
・パソコンにあまり慣れていない人
終わりに

今回は絵を描くときに「あると便利な道具」を7つ紹介させていただきました。
こんな記事を書いておいてなんですが、絵は「紙とペン」だけあれば描くことができますし、必ず必要な道具というわけではありません。
しかし、良い絵を描くには「良い環境」は必要ですし、なにより便利であればあるほど、モチベーションの向上にも関わるので大切だと思っています。
効率を上げるために、そしてなにより「作品へ取り組む姿勢」がより良くなるために、これらを使ってみるのも良いでしょう。
息詰まったときにはぜひ試していただきたいです。