ユーキャンの「デジタルイラスト講座」の資料を見ての感想

イラスト

先週、ユーキャンの「デジタルイラスト講座」の資料を請求しました。

受講する気なんて全くもってありませんが、ただブログのネタになりそうという理由だけで資料を請求しました。

「5ヶ月後には投稿サイトデビュー?!」と謳っているのですが、どのような練習メニューなのかという興味も少なからずあります。

今回の記事では、曲がりなりにも美大生の僕が、この講座について思うことを書いていきます。

受講したわけではないのですが、絵を描いている人間としてこの講座の勉強法についてどう思うかにも触れていきます。もしも迷っている人には参考になればなと思います。

デジタルイラスト講座の資料

ポストに投函して、だいたい1週間ぐらいで資料が手元に届きました。

まず、資料を手にとってみて思ったことは、すごく薄いということ。浪人している妹の大学の不合格通知かと思ってしまいました。

それもそのはず、たった4枚しか入っていなかったです。

てっきり僕は、分厚い資料がどっしり送られてくるかと思ったので、想像とは全然違いましたね。これならば資料を請求するまでもなく、ググった方が詳細に分かる気がします。(ここは突っ込んではいけないです)

「絵」をこれから始める人向き

まず、上の練習メニューの図をにも書かれているのですが、ペンタブとクリスタ(ペイントプロの方)が付いてくることから、デジタルイラストを描いたことがない人向けであることが分かります。

ペンタブなしコースというペンタブレットが付いてこない少し料金が安いコースもあることから、始めたばかりという人もターゲットにしていることが分かります。

図が見にくくて申し訳ありません。詳しくはこちらのホームページで確認してみてください。 

値段は高いのか?安いのか?

この講座の料金ですが、

一括払いが44000円、分割払いが2980円×15となっています。(※ペンタブなしは1万円ほど安いです)

僕が現在通っている絵画教室も「1回3000円」という値段(それでも良心的な方)なので、この値段はまぁ妥当であると言えるでしょう。

絵は結構お金がかかるもので、僕は鉛筆デッサンコースですが、油絵とかになると道具を揃えるのにもっとかかります。

「3ヶ月の練習メニュー」についての見解

1ヶ月目は「基本操作」を学ぶ

1ヶ月目には「基本操作」、それからデジタル慣れするために「デジタルでラクガキ学習」を学ぶようです。

少しでもデジタルで絵を制作したことがある人は、基本的な操作ができているはずですから、学ぶものはほとんどない気がします。始めたばかりの人もターゲットにしているようではありますが、これから初めて触る!という人以外はどうなんだろうという感じです。

それから「基本操作を覚える」というのに1ヶ月は、さすがに時間をかけすぎていますね。僕は独学でクリスタもPhotoshopも操作を覚えましたが、必要最低限の動作であれば1日でも覚えようと思えば覚えられますし、それに1週間でも長いように思います。

2ヶ月目は「画力アップのテクニック」を学ぶ

2ヶ月目では「イラスト上達テクニック編」という「画力アップのためのテクニック」を学ぶようです。

資料の「画力アップの本」を見てみると、よくある参考書のような印象を受けます。

僕は今まで30冊以上の参考書を使ってきましたが、こういう技術は所詮は付け焼刃で、制作して学んでいかなければポーズや構図なんて身につかないです。

これは絵だけに限りませんが、どんなことでもインプットだけでは記憶に残りません。アウトプットして覚えていく方が圧倒的に効率が良いです。

僕は1ヶ月間、毎日10時間以上「イラストの参考書」で勉強していた時期がありましたが、インプットしかしていないので、いざ描こうとしても描けないんですよ。すごく効率の悪い勉強の仕方でした。

この資料を見ていると、そのときの僕のような練習方法をやらせているような感じであまり良い印象がありません。

これから絵を描くという人はここは土台である大切なところなので、『ジャックハム』や『スーパーマンガデッサン』などの評価が高い初心者向けの参考書で、しっかりと勉強してもらいたいです。

3ヶ月目は「彩色」を学ぶ

3ヶ月目でようやく彩色に入るそうですが、作品は完成するかもしれませんが、上手く描けるかと言われると話が別です。

絵は論理ではなく、感覚で描く部分が大きいのですが、初めてだと「色選び」、「影の位置や形」、「ハイライト」などのデジタルイラストに必要なスキルが全く備わっていないです。つまり圧倒的に経験が足りないからです。

この『感覚』というものは、メイキング動画や、たくさんの参考書を読み漁ってもレベルアップできません。自分で絵を制作してちょっとずつ上手くなっていくしかないのです。

絵はすぐに上手くなるものではありません。そこのお話はこちらの本が参考になります。(自分の方向性を見つけるという点でも非常に優れている良書です)

今すぐに「投稿」すれば良くね?という話

つまり僕がいいたいのはこれなんです。

請求した資料のキャッチコピーも『5ヶ月後には、自信の作品で投稿サイトデビュー?!』と書かれているのですが、

いやいや、今すぐにヘタクソな絵を投稿すれば良くね!?って話ですよ。なぜ走り出すのに、準備する必要があるのでしょうか。

「上手くなってから投稿しよう」と言っている人で、上手くなる人なんていません。

僕の友人で「もうちょっと上手くなったら絵を投稿するよ」と言った人がいますが、その人が今どうしているかと言うと絵を描くのをやめてしまいました

結局どんな人でも成功する人というのは、今すぐに行動に移す人で、起業でも思い立ってすぐに行動する人が成功しているというデータがあります。

5ヶ月後に投稿できる!という考えの人は間違いなく成功しない人の思考なので、そういう人はこれを受講するのではなく今すぐ行動(投稿)しましょう!下手でもそのラクガキを写真に撮ってアップしてください。上手くなる人はそういう人なんです。

総評

かなり辛口な感想を書いてしまいましたが、これから絵を始める!という人ならば学ぶことはあると思います。しかし、少しでも絵を描いたことがある人にとってはコスパが悪い練習メニューであるように感じます。

もちろん作品を制作したことがある人にとっては学ぶことはほとんどないでしょう。

2ヶ月目のメニューでも触れた「参考書」のポーズのコツだったり、表情のつけ方などは、全てpixivのに良さそうな講座が無料でたくさんあるため、そちらを活用すればよいでしょう。

また、動画で学ぶ教材テキストも見れるそうですが、今はYoutubeにたくさん似たものがあるためそれを見ればいいでしょう。(私事ですが、そういう動画は参考になったことがありません)

まぁつまり、ネットの無料で見れる情報で良くないか?という話です。

ただ、唯一「良い」と思ったところは、「講師が添削」してくれるというところです。どの程度のプロかにもよりますが、自分のイラストの感想をもらえるのは貴重ですからね。

人によってそれぞれ勉強方法は違う

また、効率の良い勉強方法というのは自分にあった勉強法のことです。人はそれぞれ自分に合う勉強法が違うため、これで上手くなる人がいれば、上手くならない人もいます。

そういう意味で、決められたメニューをただこなすのではなく、自分でどうすれば上達するのかを考えて学ぶことができる人の方が上手くなれるのです。

一般教養と違い、絵は正解がないため、その能力が大いに必要だと言えます。

そこで自分の進む方向に必要な能力や練習法が書かれている「絵はすぐに上手くならない」は一読しておいて損はないと思います。

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