『人体クロッキーの基本』で絵が上手くなる!?実際に描いてみた

イラスト

どうも、こんにちは、美大に通っている者です。

先日、クロッキーに関して学ぼうと思い人物クロッキーの基本 という本を読んでみました。

これが久しぶりに、しっくりきた絵の参考書で、

今まで知らなかったアタリの取り方、素早く書くためのコツが載っていました。

今回はその一部(コツなど)を自分の実践を交えながらご紹介していこうと思います。

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『人体クロッキーの基本』で絵が上手くなるのか?

本書は4部構成で、3人の画家(東京藝大出身者)が、それぞれクロッキーの描き方や、コツなどを教えていく内容です。

クロッキーを書くにあたり、基本的なことを学べる!

描く前に意識したい3つのポイント

冒頭では、「描く前に意識したいポイント」や、「鉛筆の持ち方や使い方」などの基本的なことについて書かれています。

クロッキーの描き方だけでなく、「顔、ヌード、着衣」など、いろいろなパターンの描き方まで解説されているのが丁寧で良い印象を受けます。

僕の思い込みで、絵をかくときは「ペンを寝かせて書いてはいけない」というような印象がありました。

しかし、「顔の描き方」にて、

10分ポーズの場合「書き出しではペンを寝かせてアタリをつける」と描かれていて、こういった意外な発見がいくつかありました。

ただし、人体比率や筋肉の形などの、本当に初歩的なことには触れていません。そのためある程度「絵」を描いたことがある人向けであるように思えます。 

顔の描き方

実際にやってみた

「腕を組んで、手を下げている人」の絵を、描き方の手本を見つつ描いてみることにします。

座りポーズの手順

こちらの描き順に従って描いてみます。

今まで書いたことのない描き方だったため、めちゃくちゃ難しかったです。

今までは「顔を描いて」、次に「首を描いて」と適当にアタリを取っていたので、今までと全く描き方が異なっていたため、新しい発見がありました。

この本の手順の方が、全体のバランスの取りやすさ的には圧倒的に綺麗に取れるように思えます。

備忘録
・顔の輪郭は後に回して、アタリでは十字アタリだけを取ってみる
顔の細部や形は最後に書いてみると以外な発見があるかも!

後ろ姿を描いてみる

後ろ姿も描くことにします。

↓右の単純な形体を描いて、それに肉を付けていくやり方でやってみます。

後ろ姿 「軸」と「構造」

初めてこのやり方で描きましたが、この手順はさっきのよりはやりやすかったですね。

ただ、慣れるのにはもう少し練習を重ねないとです・・・

それと、この画家たちのクロッキーは線がものすごく少ないです。

それでこんなにバランスがとれているのはお見事

「人体をとらえて描く13のポイント」

三角形でとらえる

本書で特に良いと思ったところがこの2章で、

クロッキーだけでなく、どんな絵を描くにしても応用できる13個もの技術が紹介されています。

例えば下の三角形でとらえるものは、安定感のある構図になるので、絵を描くときの目安として良いと言われていますね。

このような人体をとらえて描くポイントが13個載っていて、ここだけでも十分、読む価値のある本のように思えました。

「三者三様のクロッキー」

3章では3人の画家がそれぞれ「10分・5分・2分・1分」クロッキーの手順、それからポイントなどについて書いています。

この項目は、最もページ数が多く本書のメインと言える部分です。

10分 クロッキー

2分 クロッキー

描く場所によって「ペンのはらを使ったり、立てて書き込んだり」と、かなり持ち方を変えている印象が大きかったです。

今までポーズの取り方が~とか思っていましたが、今後は持ち方を気にしてみる必要がありそうです。

それにしても、自分はあまりクロッキーにチャレンジしたことはありませんが、わずか2分でしっかりとしたポーズが伝わってくるのはお見事です。

「クロッキーで作品づくり」

最後は『カラークロッキー』『ムービングクロッキー』についてです。

3人の画家のカラークロッキー作品と、どういうことに心がけているかなどのポイントについて書かれています。

※しかし、ページ数が少ないのでカラークロッキー目当ての人は本書は向いていないです。

カラークロッキーの基本

最後は『カラークロッキー』『ムービングクロッキー』について載っていました。

3人の画家のカラークロッキー作品と、どういうことに心がけているかなどのポイントについて書かれています。

※しかし、ページ数が少ないのでカラークロッキー目当ての人は本書は向いていないです。

感想&総評

「写実的な絵を描きたい人」には向いている

この本はかなり本格的な人体クロッキーの本で、デォルメがされた絵が載っていませんでした。

ですので、写実的な絵を描きたい人には非常に向いているように思えます。

逆に言うと、デォルメされたアニメ系のイラストを描きたい人からすると少し方向性が違ってしまうので、モチベーションが上がりにくいと思います。

ただ、デォルメされてない絵というのは、全ての基本になり、これから自分の好きな画風にデォルメすることができますので、そういう意味では、アニメ系のデォルメされた絵を書きたい人も学んで損はありません。

「ある程度、絵を描いたことがある人」じゃないと厳しそう

この条件は必須だと思いました。

人体の『比率がどのぐらいか』だったり、『筋肉の位置や形はどこにあるか』という初歩的なことには一切触れていません。

比率や筋肉などは既に「知っている」という前提で内容に入っているため、これから絵を描き始めるという人は厳しいように思えます。

これから絵を描きたいと思った人はジャック・ハムから学ぶことがオススメです↓

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「女性の人体クロッキー」を上達させたい人に良い

本書は「女性のクロッキー」の書き方やコツに特化していて、「男性のクロッキー」は一切でてきません。

女性を描きたい!という人にはすごく向いている本ですが、男性を描きたい人には不向きだと言えます。

クロッキーは数をこなせば、アタリの取り方や、立体把握能力などが鍛えられます。

ですので、女性クロッキーが上手くなれば、自然と男性のクロッキーも上手くなりはしますが、効率が悪い上達方法です。もっと効率よく男性のクロッキーを上達させたい人は違う本を参考にするのが良いでしょう。

鉛筆でクロッキーを行いたい人

本書の3人の画家は、3人とも鉛筆で描かれています。(※一部、グラフキューブなどの画材も使われています)

鉛筆クロッキーに関するページがほとんどで、カラークロッキーについては4章に『おまけ程度』にしか描かれていません。

つまり「色塗りや、カラークロッキーを学びたい人」は、他の参考書で勉強するのが良さそうな気がします。

以上です、最近読んだ参考書では一番しっくりきました。

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